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 イタリアといえば歌劇。歌劇といえばクラシック。
 ということで今回はイタリア出身の指揮者の物語です。

■オーケストラのコンサートから物語が始まりました。脂汗をながす指揮者(マエストロ・アグネッリ)、肩を痛めているせいで医師には静養を勧められていますが儂は気合いで乗り切ってみせるとお怒りです。
 ところで腱鞘炎で医者にかかったとき、お医者さんは「手を休ませてください」と言いますが、それができるような環境なら腱鞘炎になどなってはおらぬというシステムエンジニア時代の自分の心の叫びが聞こえてきました。
 わかっててもできることとできないことが世の中にはあるのです。

■そこへ現れたオリベさん。
「こんにちは仕立て屋です」byオリベ
 (どことなく三河屋調です)オリベさんは仕立ての出前もします。
 
 マエストロ・アグネッリは半月ほど前にナポリのピッツェリアで偶然同席していたオリベにテイルコート(燕尾服)の仕立てを注文していたようです。
 その後連絡がなかったから自分から押し掛けてきましたというオリベ。
 押し売りという言葉が一瞬脳裏を横切りました。

■結局その場ではマエストロにより注文はキャンセルされることに。
 さっきからマエストロの付き人、ニッティ氏がかしましく騒いでいますが、「今回の悪者はコイツだな…」という予感をぼちぼち読者は抱きはじめます。
 その予感はもちろん当たります。

 
■マエストロが肩を痛めた原因は、ニッティ氏の細工によるものであったと判明。
 当然の権利としてニッティ氏を責めるマエストロですが、ニッティ氏は別れたいのに別れてくれない腐れ縁の彼女のごとく「だってあたしのキモチわかってくれないアンタが悪いんじゃない!」と逆ギレしやがります。
 10代20代の女の子ならともかく、こんなずんぐりした野郎の逆ギレなど暑苦しいことこの上ないのですが、「じゃあ出て行け」とまったく妥当な宣告をしたマエストロに対してさらに逆ギレるニッティ。
「図に乗るなよ ロートルが!!」byニッティ

 ロートル=老頭人。老人という意味の中国語。
 叫ぶだけでは飽きたらず、そのご老人に対してご無体を働くニッティ氏。
 前回につづいてわかりやすく小物なひとなので、こちらも安心して彼が恥をさらすのを見届けられるというものです。

■マエストロ・アグネッリはニッティのせいで休養を余儀なくされます。
 すっかり意気をそがれて引退をほのめかすマエストロに対し、たかだか数十年で音楽に対しての未練がなくなるなんて底の浅い世界ですねと言い返すオリベ。
「同業の知り合いに九十すぎても現役の化物みたいなじいさんがいるんですがね」byオリベ
 そのお爺さまの口癖は「人生は短すぎる」
 そういえば弟子入り志願の娘にメイド服を着せたり、自ら猫耳をつけたりと、まだまだ人生をエンジョイしていらっしゃいます。

■オリベの言葉と、故郷ナポリの民謡サンタ・ルチアを聴いて心境が変化したマエストロは、「この街のステージに似合う服」をあらためてオリベに注文します。
「キャンセルはなしですぜ」byオリベ
 ひょっとしてちょっとだけ根にもっていたりますかオリベさん。

■ナポリ仕立ての燕尾服をまとったマエストロは、復帰コンサートでこれまでのマエストロではあり得なかった他のジャンルの音楽を織り交ぜた演目を指揮し、大成功を収めます。
 そして復帰コンサートの舞台、最後の曲は「サンタ・ルチア」、オリベに捧げられた一曲でした。

 サンタ・ルチア(=聖ルチア)はナポリの守護聖人だそうです。歌詞の内容は、おおざっぱに言うと「ナポリの美しさを讃える歌」と言えるのではないでしょうか。
 マエストロはナポリ仕立ての燕尾服を纏うことで、呪い(束縛)から解き放たれ、故郷を想う心と音楽を愛する気持ちとを、喜びとともに歌い上げたのだとおもいます。











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