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 前回につづき「青春の群像~その栄光と影」的な物語ですが、この話の主人公のフィリッポ君は、初登場から「うわ、このひとすごく痛い目に遭いそう!」という予感をひしひしと感じさせるので正直わたしこの回は読むのがちょっとツライのです…。まだわたしこの子を笑える年齢じゃなくて…!

■サンタ・ルチア港にある卵城の上に、縛られたケンタウルスの像、これを見るたびに、日本の羽衣伝説を思い出して、つい足が止まってしまうと言うオリベ。
 羽衣伝説といえば異類婚姻譚の類型のひとつですねとまず思ったひとは多分わたしといいお友達になれると思います。

「人は自分で天に昇れないが故に 天を夢見るのだろうか。 もし人が天の羽衣を得て 天人の仲間入りをしたなら もう夢を見る必要はなくなるのだろうか」byオリベ
 思索にふけるオリベ。いったいどうしちゃったんだろうと思いきや、
「なんちゃって」byオリベ
そのポーズといいタイミングといい、どこまで読者を魅了すれば気がすむのか


■場面は変わって、ギターを弾きながら歌をうたうフィリッポ。しかしどうやら観客の反応は芳しくないもよう。
 どうしよう、ここではやくもこの子ぜったいなにか若さゆえにイタイことをやらかすという予感がひしひしと迫ってきてしまいます。
 いやだもう見ていたくない!(早)
 だってぜったいこの子「うまくいかないのはオレのせいじゃない時代が悪い」とか言い出すもん!


■フィリッポの着ているシャツを見て「手入れがなってない」と言うオリベ。
 舞台に立つ人間は見た目にも気を使えという忠告に、フィリッポは「なるほど!音大を主席で出てるこのオレがオーディションに受からなかったのは着ている服のせいなんだ!」とおおいに納得の様子。
 おまえあんまり調子にのるなよ。見てるほうが気が気じゃないんだよ。


■オリベの仕立てたシャツのおかげで、音楽家としての成功の兆しが見えてきたフィリッポ。
 しかし同時に「オレ実は音楽家ロッシーニの家系なんだぜ」と嘘をついたり、いい気になって女の子と豪遊したりしはじめます。
 なにより奴はもっともやってはいけないことをしてしまいました。
 オリベさんに仕立て代金を払い渋っていやがります。
 も、もうダメだ!この子は破滅だ!!


■フィリッポは知り合いの名前で、ちょっとアレな筋から借金していたもよう。
 フィリッポの叔父さんの店にはカモッラのお兄さんたちが脅しをかけにいらっしゃっています。
 しかしオリベさんが登場すると、カモッラ(その筋のひとたち)の兄貴はうってかわった姿勢で
「あ、これはオリベさん お久しゅう」byカモッラの兄貴
「親分元気?」byオリベ

 余裕の態度でその場を収めるオリベ。

「商売柄いろんな人間の背後に回るんでね」byオリベ
一見織部さんの黒い部分がかいま見えたかのようですが、このカモッラの親分っておそらく番外編のあの人ですよね?
織部さん危ない橋を渡り続けてキモも人脈も太くなりました

■いよいよ世界進出となったフィリッポ。もはや自分の成功を疑いません。
ばかめオリベを怒らせた時点でもうキミのチャンスは消えてしまったのだよ。もうキミはおしまいなのだよ。
お披露目会の席上に現れたオリベ。仕立て代金を耳を揃えて精算していただきたいと迫るオリベに、フィリッポはオリベの仕立てたシャツを脱ぎ捨て、それをオリベに突き返します。
「シャツを返せば文句ねえだろ」と言うフィリッポ。
そんなわけねえだろおまえオーダーメイドってどういうものか知らないのか。

幕は閉じられました。チャンスをみすみすフイにしたフィリッポは1人取り残されて途方にくれます。 

「それがないと 空を飛べないんだ」byフィリッポ
寓話を見るような切ない場面です。自業自得です。

■失意のまま故郷に帰るフィリッポ。
そこには不肖の息子に呆れながらも、その帰りを歓迎してくれる母の姿がありました。
天の上だけでなく、地上にもひとの人生はあるのだよ。
この物語はそんな暗喩を含んでいるようにも感じられます。











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